2025年11月27日
【最新版】実家の片付けで後悔しないために──放置が危険な3つの理由と今すぐやるべきこと
【最新版】実家の片付けで後悔しないために──放置が危険な3つの理由と今すぐやるべきこと
実家の片付け、そろそろ…と思ったときに読んでほしい
親が施設に入ったり、亡くなったり。実家が空き家になったとき、誰もが一度はこう思います。
「片付けなきゃな…でも、まだいいか」
でもその“まだ”のうちに、家は老朽化し、関係者の記憶も薄れ、処分も売却も難しくなっていきます。
総務省によると、2023年の全国の空き家数は約900万戸、過去最多を記録しました(総住宅数に対する空き家率は13.8%)[1]。親から相続した住宅が誰にも使われずに放置され、次の手が打てなくなっている状況が全国で広がっています。
放置すると“やばいこと”になる3つの理由【統計データあり】
理由①:実家が空き家になる確率は、すでに高い
- 国交省の令和元年調査では、空き家の約6割が相続による取得と報告されています[2]。
- 親の死亡・施設入所・転居が空き家化の主要因で、全体の7割を占めます[2]。
- しかも築40年以上の家が6割以上とされ、老朽化した住宅が多く含まれています[2]。
理由②:放置すると税金が6倍になることも
2023年の法改正により、管理不全の空き家や特定空家に指定されると、固定資産税の住宅用地特例(課税標準1/6・1/3の軽減)が解除されます[3]。市町村長の勧告を受けた特定空家・管理不全空家では、この減税措置が適用外となり、課税額が大きく跳ね上がるリスクがあります[3]。
理由③:「売りたい人だらけ」になる2030年代問題
- 野村総合研究所の試算では、既存住宅の除却が進まない場合、2033年には空き家が約2,150万戸、空き家率は約30%へと上昇する可能性があります[4]。
- 少子高齢化と地方の人口減少で「売れにくい家」が激増すると予測され、需要に対して供給過剰の状況が続くとしています[4]。
- タイミングを逃すと、値段がつかず“持ち続けるしかない”状態になる恐れがあります。
「そのうち売る」ではなく、「まだ売れるうちに動く」
実家を片付ける前にやるべき3つのステップ
ステップ①:まず目的を明確にする
片付けを始める前に、まずはゴールを決めましょう。
- 将来誰かが住む予定がある?
- 一旦空き家管理を続ける?
- 売却や賃貸の可能性はある?
ステップ②:家族と共有する(トラブル防止)
- 名義が共有になっていないか
- 兄弟間で方針が割れていないか
- 仏壇・遺品など感情的な問題の線引きができているか
ステップ③:自分たちでやる・業者に頼むを分ける
自分たちでやる:
- 契約書や登記簿、権利証の確認
- 写真・アルバムなどの思い出整理
- 売却・解体の方針決定
業者に頼む:
- 不用品の一括回収(特に大型家具)
- ハウスクリーニングや清掃
- 特殊清掃(孤独死などがあった場合)
実家の片付けが終わったら、次に考えること
- この家、残す?売る?
- 買い手はつく?
- 誰が手続きする?
そんな迷いが出たら、次の記事でチェックしてみてください:
▶ この空き家、売るべき?残すべき?──5分で結論が出る判断フロー
よくある失敗とその対策【Q&A】
- 仏壇や神棚はどう処分すればいい?
→ お寺や神社でお焚き上げ供養を依頼(費用相場:1〜3万円)。
- 貴重品を捨ててしまうのが不安…
→ 天井裏・床下・タンス裏など意外な場所も要チェック。
- 共有名義の家は誰が片付ける?
→ 相続登記を先に終わらせ、名義と実務のズレをなくすのが第一歩。
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参考文献・出典
この記事が、あなたや家族が一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
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